画材の基礎知識

たのしく学ぶ電波塔！お役立ちコラム

通年画材

2017年11月24日

透明水彩絵具

思いのままに透明感を表現。アラビアゴム、接着剤、湿潤剤を水に溶かし、色を発する顔料を練り合わせたもの。下地や下塗りが溶けて見える、独特の透明感が特徴です。使い方としては薄塗りが原則ですが、重ね塗りもできます。ただし、重ねすぎると下塗りの色が溶けて混ざることがあるので注意が必要です。適応素材… 紙・木・石・紙粘土・キャンバス

不透明水彩絵具

あざやかな色彩と発色が魅力

ガッシュ

厚く色彩を重ねられるので、下塗りが隠れ、深いマット調の色合いが得られます。逆に、薄く塗るとムラになりやすいので注意してください。

ポスターカラー

顔料の純度が高いため混色しても彩度が落ちにくく、ムラのない伸びやかな描き味が得られます。水で溶く場合、水の適量は絵具の約20％が目安です。適応素材… 紙・木・石・紙粘土・素焼き植木鉢・キャンバス・布

耐水絵具

素材を選ばず、表現多彩なマルチタイプ

透明アクリル

水に溶け、乾くと耐水性になります。接着性に優れ、幅広い素材に適応するのが特徴です。透明感のある美しい発色と、油彩のような力強い表現が楽しめます。

透明アクリル（不透明）

顔料とそれを定着させるメディウムが成分。水溶性で乾きが早く、乾燥後は耐水性になります。何度でも重ね塗りでき、幅広い表現が可能です。適応素材… 紙・牛乳パック・ヤクルト容器・ペットボトル・発砲スチロール・ガラス・陶器・木・石・紙粘土・素焼き植木鉢・キャンバス・金属・布

色鉛筆

バラエティーに富んだポピュラーな画材色芯は粘土をベースに顔料やワックスなどを添加、自然乾燥させたものです。消しゴムで消せるものや、描画後、水を加えると水彩タッチになるもの、芯材にパステルが使われているものなど種類はさまざまです。色鉛筆独自のタッチと組み合わせると、新しい画面効果が得られます。適応素材… 紙・木・石・紙粘土・素焼き植木鉢・キャンバス

メディウム

仕上げ、接着に、多彩な演出絵具を使ったアート表現に、新しい可能性を与えてくれるが、このメディウムです。絵具に混ぜるだけで透明感やツヤを出したり、逆にツヤを抑えて落ち着いた仕上がりにしたりと、その効果は実に多彩。通常の絵具で描いた絵を、油彩画タッチや日本画タッチに演出することも簡単にできます。また、アクリル絵具本来の接着力を高め、紙や砂などのコラージュづくりをサポートするメディウムもあります。＜主なメディウム＞

グロスメディウム

絵具に混ぜると透明感が増加します。乾燥後に塗ると、光沢のある保護用ニスのかわりにもなります。

マットメディウム

絵具のツヤを消し、光沢をおさえます。グロスメディウムと混ぜて、ツヤを調節することもできます。

ポップメジューム

顔料やポスターカラーに混ぜると、耐水性のある絵具になります。

ゲルメディウム

盛り上げタッチや、硬さを変えずに濃度だけを落として透明感を出したい時に使用します。接着力が強いので、コラージュ技法に適しています。

クラッキングメディウム

油彩画独特の、味わいのあるひび割れたタッチを演出するメディウムです。

クレヨン・クレパス・パステル

手軽に彩色が楽しめる色づけの基本アイテム

クレヨン

顔料とロウが主成分で、やや硬め軟質性、硬質性、水溶性のものがあります。線画に適し、幼児向け描画材料として親しまれています。

クレパス

顔料に植物性樹脂とワックスを加えて固めたもので、柔らかく伸びがよいのが特徴です。面塗りに適し、混色、重色、盛り上げなど様々な技法が可能です。幼児から専門家まで、幅広く愛用されています。

パステル

なめらかな描き心地と優しい色合いで、ぼかしや重ね塗りができるのが特徴。ザラつきのある厚手の紙に描くと、最もその良さが引き出されます。適応素材… 紙・牛乳パック・木・石・キャンバス

マーカー

用途に合わせて選べる多彩な個性太さや色、油性、水性など、多彩なラインナップから、用途に合わせての使い分けが可能です。最近よく使われているのが、水性の顔料と不透明インキから成るマーカー。乾燥後は耐水性になるので重ね塗りができ、にじみや裏うつりがないのが特徴です。素材を選ばず、黒い面にも発色します。アクリルガッシュに代わるものとして、ペットボトルなどの廃材工作にも最適です。適応素材… ＜水性＞紙・木・石・紙粘土・素焼き植木鉢・布＜油性・耐水性＞紙・牛乳パック・ヤクルト容器・ペットボトル・発泡スチロール・軟質ビニール・ガラス・陶器・木・石・紙粘土・素焼き植木鉢・キャンバス・金属・布